「この顔見るのは“俺”限定」
汐見廉は、斜めに顔を近づけて……。



涙の残るあたしの頬にもキスをした。



「……っ。
えっ……。
ちょっ……」



な、なにっ!?



びくっと体を震わせる。



だって、こんなことをされるとは、夢にも思ってなかったんだもん。



ただ怒られるって……。



キラわれてるって……。



そう思っていたんだもん。
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