「この顔見るのは“俺”限定」
それは……。



汐見廉だけじゃなくて、まわりにいる女子たちも同じ。



あたしが体育館から連れ出された事件なんか、まるでなかったかのように。



普通に汐見廉を取り巻いている。



もちろん、そのことに質問する子もいなければ、あたしに聞いてくる子もいない。



もしかして……。



全部、あたしの妄想だった?



それとも、都合のいい夢だった!?



そんなことすら考えてしまうくらい。
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