「この顔見るのは“俺”限定」
……って。



まさか……だよね?



まさか、本当に……。



あたしをひとりで行かせるつもりじゃないよね?



「あはははは……」



って、確認の意味で、力なく笑ってみた。



「あはははは……」



あたしと同じくらい無気力に、そして、イヤーな笑いが起こった。



「ち……。
ちょっと待ってよ。
なんであたし!?
っていうか、冗談やめてよ!
なんであたしだけひとりなの!?」
< 232 / 328 >

この作品をシェア

pagetop