「この顔見るのは“俺”限定」
興奮しまくった繭の声は、やっぱり、とてつもなく大きかった。



「ちょっ……。
繭~。
勘弁してよ~。
声大きいよ~」



繭の声の大きさに、半泣きになる。



「あたし、繭だから話したのに~……」



「あー……。
ごめん、ごめん」



「うぅっ……」



「まさか、ありさ。
本気だとは思わなくて。
てっきり、ギャグかと思っちゃった」



「…………」



……って。
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