「この顔見るのは“俺”限定」
それでも、苦しそうに眉を寄せる汐見廉。



そんな彼のシャツの裾を、軽く引っ張る。



「ね、それよりも、ちゃんと話してよ。
どういうこと?
計画ってなに?」



「…………」



「それに、みんな知ってるって……。
それ……。
さっき、汐見くんが……叫んでくれたこと?」



あたしは、そっちのほうが早く聞きたい。



だから、なおもせかすようにツンツンと……。



汐見廉のシャツの裾を引っ張った。
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