「この顔見るのは“俺”限定」
「それは、べつに、アイツのためだけじゃなくて。
自分のためにもなるんだから。
この際、とことん……。
女の子を楽しんじゃおう♪」



繭が、超やる気になってくれてるんだもん。



そのことが、めちゃくちゃうれしい。



だから、よくわかんないけど……。



まぁ、いいや。



ごちゃごちゃ考えるのは、やめにしよう。



「お……。
おぉ――っ!」



あたしは、繭のテンションに合わせて、めんたいこおにぎりをつかんだ手をつきあげた。
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