「この顔見るのは“俺”限定」
「はぁぁぁああっ!!」



またやっちゃったよぉ~っ!!



と、慌てて口を押さえたけど、遅かった。



「ハハハ………。
すぐに“化け猫”の皮がはがれたな」



汐見廉に大笑いされた。



「ば、化け猫って……」



「それに、おまえ。
コレに……。
“媚薬”入れただろ」



汐見廉は、あたしを見つめながら、机の上の銀ホイルを指さした。



「食べたら、俺。
おまえのことを好きになっちゃうんだよな?」



「……っ」
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