「この顔見るのは“俺”限定」

「おまえら、ほんと、懲りねぇなぁ」



はぁ……っと吐き出される、短いため息。



それに続くのは……。



「んなもん。
“教えてやんねぇ”……っつっただろ」



なんていう乱暴な言葉。



「考えてもみろよ？
これ以上モテても、ウザいだけだろ」



汐見廉は、そんな言葉を、さも当たり前のように、超生意気に言い放った。



げっ！



今朝も変わらず、なんつー強気！



……っていうか、もう、安定の生意気さだよね。



汐見廉は。