「この顔見るのは“俺”限定」
えっと……。



あたし……。



どうしたらいいんだろう……。



手持ち無沙汰で、チラッと隣の席を見る。



「う、わっ。
いつの間にっ!?」



隣の席は、女の子だらけになっていた。



どうやら、あたしがボーっとしている間に、クラスの女子達が帰ってきたらしい。



汐見廉の席の横、順番に並んで、キレイにラッピングされた包みを渡している。



「……あっ……」



そっか……。
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