「この顔見るのは“俺”限定」
とはいえ、このセリフは、どうかなぁ……。



若干引きながら、口端を引きつらせた。



そのとき……。



「キャ――ッ!!
カッコいい――っ!!
超うれしい――っ!!!」



女子たちの、割れんばかりの悲鳴が聞こえた。



「どうしよう……。
うれしすぎて、立ってられない……」



へなへなと……。



腰が抜けたように、その場に座り込む女の子もいる。



なにごとですかっ!?



と、隣の席に目をやると……。
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