「この顔見るのは“俺”限定」
でも……。



ここで落ち込んでいても仕方がない。



繭が言うように、次の作戦に移ったほうが前向きだよね。



次で、汐見廉のハートをいただいちゃえばいいんだし。



むくむくむく……。



やっと少し復活して、涙の残る瞳を繭に向ける。



「じゃあ次は……。
どんな作戦をがんばればいいの?」



「んー?
そんなの、決まってる!」



繭は、ニタッとなにかをたくらんだような笑顔を見せた。

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