課長と私
story3
とある日のメンズ達の飲み会。
「いーなーお前らは!幸せ絶頂期かよおぉ…」
お酒に弱いのに初っ端から飛ばし過ぎてすでにべろんべろんの西。
「うるさいなぁもう、俺なんて彼女いない歴=年齢なんだぞ!」
隣にいる西を叩きながら、こちらもすでに出来上がっている酒井。
西には彼女はいるが、最近はうまくいってないらしい。
「おい、お前らもうちょっと音量落とせよな…なぁ、亮も言ってくれって…」
「ん?…まぁ、いいんじゃない?」
「はぁ…全くお前ら、大学の頃から全然変わらないな…」
和田がため息をついた。
この4人は大学の頃からの友人で、予定が合えば飲みに行く仲だ。
「ほらぁ、亮ちゃんグラスが開いてるよ~」
完全に酔っ払いの西が焼酎の入った器を目の前に置く。
文句も言わずにすぐに飲み終える。
「俺もお前らみたいな顔に生まれたかったんだよー…」
「お前も十分カッコイイから、な?自信持てって。」
「和田ぁっ、その後秋穂ちゃんとはどうなんだよ、お前ら1回別れたからよ…俺にもチャンスあるかと思ったのに…くそっ」
「ちょっと待って、酒井…秋穂ちゃんのこと好きなの?」
「だってよぉ、大学のサークルの飲み会行く理由が、お前と話したいからって…純粋すぎてなぁ…」
初めて聞いた話に和田は少しヒヤヒヤしているようだ。
酒井はすがるように和田に引っ付いてきた。
その間にも西が飲めないお酒をどんどんと注文する。
見ていて面白くない訳がない。