課長と私
story5
「第一回、あなたは何フェチ大会開催します。」
「え…?」
「いぇーい!」
「ひゅーひゅー!」
突如カフェで開かれた女子会の中のコーナー。
課は違うけど、同期の真帆と奈央。それと安定の緩奈。
昼下がりの日曜日、最近できたカフェでひとしきり美味しいものを食べ、いつも通りお喋りをしていたつもりが…
変な方に話が繋がってしまった。
「こ、これは一体?」
「え?楓だってあるでしょ?異性がするとキュンってすることとか!」
「まさか…あんた無い訳?」
「え?あー…う、うーん?例えば、真帆は何が好きなの?」
そうは言われてもすぐには出てこないものだ。
「私はね、たくましい腕!抱きしめてー!って思っちゃう。」
真帆はプロレスが好きだという一面も持ち合わせている。
だから、このフェチに関しては納得。
「なるほど。」
「まぁそれだけじゃなくてね?べたかもしれないけど、高いところにおいてあるものをとってくれたりとか、いいなぁって思う。」
「あーいいよね、結局無いものねだりなところあるよね!」
緩奈も共感しているようだ。
「私は、太もも見ちゃう…」
「太もも…?」
奈央は大人しい性格だけど、そんなところを見ているなんてちょっとビックリ。
「太ももって…ちゃんと鍛えてる人じゃないと引き締まってないから…」
「お~!」
「そういうことか、私はどっちかというと上半身を見ちゃうけど、奈央は下半身の筋肉を見ちゃうのね。」