課長と私
story8
「ねぇ楓、こういうの使ったことある?」
「え?なになに…夜の……ちょっ!無いよそんなの…!」
「やっぱりねぇ〜」
秋穂が見せてきたのは女性用と言えど、アダルトグッズのサイト。
「え、も、もしかして使ったことあるの…?」
「んー…少し?」
「そうなの!?」
「といっても、1人の時ね?」
「1人の時…」
「ほら、仕事忙しくてなかなか出来なかったりとかさ、向こうが出張とかの時に寂しいなぁって…」
「なるほど…」
そういえば、和田さんはよく県外に出張が多いと聞いていた。
その分秋穂は寂しい思いをしていたのだと痛感する。
「使ってみる?」
「え!?」
「意外と気持ちいいのよこれが!」
「ちょちょちょ…待ってよそんな急に…」
「1人でやるのもいいけどね、一緒にやるのも良いのよ」
「一緒にって…?」
「先輩ならうまくやってくれそうね。じゃあ私の歌に行ってから帰ろうー!」
「あ、まだ何も言ってな」
「ごー!」
ぐいぐいと腕を引っ張られるまま彼女の家につれていかれた。