アンドロイドメランコリー

マイノリティA

『マイノリティA』

目を凝らしたって見えそうもない
僕と誰かを分ける線引き

蔑むように
羨むように
遠巻きに見てる彼だって
分かってるのか怪しいけれど

不親切なヒント
手当たり次第に掻き分けて
僕は僕なりの意味を探してる

ああ何がおかしいのかな
こっち側にはただ一人

外では冷たい雪が降ってて
内ではぬるい風が吹く

結露した
窓にラクガキ
爪の先
白い吐息のその向こう

其処からは不可侵領域

孤高だって気取ってる訳じゃない
それでももう
入れてやれない

同じ『僕』しか入れてやれない

導き出した答えの意味を
僕だって分かってるのか怪しいけれど

それでしかもう生きていけない
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