アンドロイドメランコリー

ダストボックス

『ダストボックス』


机のへりをなぞる指先に
昨日の熱が滲んでる
そんな気がして
僕はそっと目を逸らしてた

気付かないで
傷付かないで
どうか僕をみつけないで

そしたら世界は何時かのままだ

君が裂いて
僕が千切って
崩すのは簡単で
その瞬間は唐突で

閉鎖的な僕らには止められもしない

誘われる
囲われる
痺れるような背徳感に

こんなのはもうまともじゃないから

変えないで
変わらないで
希望なんて屑籠に捨てて

溢れ出したら海に流して

そうしたらきっと何時かのままだ

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