体から堕ちる恋――それは、愛か否か、
「ごめん。もう気持ちは決まっているんだ」
「そんな風に急に言われても、どうすればいいの? わかった、別れるって素直に言えるわけないじゃない。それとも彼女とお幸せにね、なんて都合よくいうと思った?」
責められるのは予想していたが、泣かないでくれてよかったと呑気なことを考えていた。
「どうすればいいの?」と言われても、ふたりが同意しなければ付き合いは成立しない。
考え直して付き合いを継続するか、別れるかの二者選択で、イニシアチブは別れ話を切り出した優にある。
考え直すつもりは、ない。謝るしかなかった。
「ごめん」と言って、視線をテーブルに落とす。
「いつからなの? 彼女を好きになったのは」
綾香はもう一度訪ねた。
「わからない。気づいたら好きだった」
もしかしたら、再会して体を重ねたときからもう好きだったのかもしれない。
けどもちろん、それも言える話ではなかった。
「そんな風に急に言われても、どうすればいいの? わかった、別れるって素直に言えるわけないじゃない。それとも彼女とお幸せにね、なんて都合よくいうと思った?」
責められるのは予想していたが、泣かないでくれてよかったと呑気なことを考えていた。
「どうすればいいの?」と言われても、ふたりが同意しなければ付き合いは成立しない。
考え直して付き合いを継続するか、別れるかの二者選択で、イニシアチブは別れ話を切り出した優にある。
考え直すつもりは、ない。謝るしかなかった。
「ごめん」と言って、視線をテーブルに落とす。
「いつからなの? 彼女を好きになったのは」
綾香はもう一度訪ねた。
「わからない。気づいたら好きだった」
もしかしたら、再会して体を重ねたときからもう好きだったのかもしれない。
けどもちろん、それも言える話ではなかった。