囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~
ブラインドがリモコン操作とかさすがだな……と思って眺めていると、不意に頬を手で撫でられてビクッと身体がすくんだ。
視線を戻せば、薄暗い部屋で及川が私をじっと見ていて。
「そういう可愛い顔、ずっと見てたいけど我慢するから。だから、抱かせて」
優しい眼差しで、まるでお願いするみたいに甘い声でそんな事言うから、胸の奥の柔らかい部分がキュッと締め付けられて気持ちが溢れ出す。
「……うん」
恥ずかしく思いながらも頷いた私に、微笑んだ及川がそのまま近づき、再びキスをした。
その後、その唇を首筋へと移動させていく。
キスをするというよりも、唇やそこから覗かせた舌でじっくりとなぞられて、くすぐったいようなゾクゾクするような感覚が生まれる。
服の上から胸に触れていた手がゆっくりと身体のラインをなぞるようにして下り、服の裾から入り込むと再び上がってくる。
肌の感触を確かめるように丁寧に触れる手に、じれったさと恥ずかしさが襲いぎゅっと目を閉じた。
一度しているのに、まるで初めてのような緊張が襲う。
下着のホックを外す素早さに、さすが、なんてからかおうとしたのに、それが及川の指先に作られた感覚に消される。
服を捲り上げられ、下着もとられ、及川の指先や舌に身体が体温と鼓動のテンポを上げていく。
大人しくされるがままになっていたのも初めだけで、あまりに続けられる執拗な行為に戸惑い、「ん、ぅ……あっ、及、川……も、やだ……」と、あまり言葉とは言えないような声で途中訴えたのに。
「もう少しだけ」
はぁ、と熱い吐息を吐きながら私の身体に口づける及川は止めようとはしてくれなかった。