囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~
「も、ぅ……あ……っ」
もう何度目か分からないお願いをすると、ようやく顔を上げ視線が合う高さまで上がってきた及川が、私の髪を撫で上げおでこにキスをする。
及川の息も上がっていた。
「今日もなんかがっついで夢中になっちゃうかもだけど、いい?」
甘い吐息。優しく微笑む瞳。低くて響きのいい声。
華奢に見えて、実はしっかりしている、私よりもずっと大きな身体。
それ全部を抱き締めるようにして、及川の耳元で「……うん」と答える。
溶け合った体温に反射的に逃げようとする腰を及川が捕まえて……そして私の耳に直接「好きだ……」と注ぎ込むから涙が溢れた。
……うん。私も。
私も好き。