囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~
あとがき
あとがき
「囚われ片想い―ただの同期じゃなくなった夜―」を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
むくわれないワケあり片想いをする主人公が書きたくて書き始めた作品でしたが……一度きりでいいから、と関係を持ってしまう深月は少しあさはかだったかなぁ……共感してもらえるのかな……と不安を感じながらの執筆でした。
そして、ヒーローであるはずの及川は、こんなんでいいんだろうか……と自問自答しながら書いてました。汗。
ほかの子にたいしてはひどいのに、深月にたいしてだけは臆病でどこまでも慎重で、深月の出方ばかりを見てしまう……そんな及川を少しでも、ほんの少しでも、まぁアリだなと思っていただけたら幸いです。
(ちなみに及川はこのあと無事、執着系彼氏になり「あれ。それ新しいヤツ?」とか言いながら深月の唇につけたグロスとか触って、職場が騒然……みたいなことになるんだと思います。見せつける確信犯)
さて。
物語の中で、歓送迎会ということで温泉に一泊していますが、私が勤めていた金融機関では一年に何度かの恒例行事でした。
取引先である旅館に、仕事を必死に終わらせてその足で向かい、地獄の飲み会。
そして、辞めてずいぶん経つ今だからこそ言えますが、花岡さんみたいなひとも平気でいました。
泊まりだし、そういう関係持っちゃうひと。
その支店だけじゃなく、いくつかの支店が一緒になるのでもうごった返して……というかなんというか。
もちろん、そんなのはごくごく一部の人だけですけどね。
私なんかは、先輩と一緒に温泉に入って部屋に戻って大人しく恋バナとかしてキャッキャしてたら寝落ちして翌朝……みたいなパターンがほとんどでしたけど。
今、思い返してみると、本店との間でピリピリしたバトルがあったり、上司の私的事情によるパート切りがあったり、直の後輩がよりによって社内で二股しちゃったりと結構な職場だったな……と、でもネタとして使えてよかったなと^^;
(使えなかったものはまた機会がありましたら)
そんな実体験を盛り込んでみたお話でしたが、少しでも楽しでいただけていたら幸いです。
大事だと意識し、でも初めて抱える想いや、自分なんかが……という思いの間で葛藤する及川。
そして、及川の過去の恋愛事情を知りながら、それでも信じて行くと決めた深月の覚悟。
そのへんが伝わっていたら嬉しいかぎりです。
長いお話にお付き合いいただき、ありがとうございました!
2015.12.04
pinori
※次作は表紙だけ公開してありますので、興味のある方は遊びに来てください^^