四周年記念小説
第五話☆校長と外食
あれから半月後、
満彦が帰ってくるなり
苦笑しながら告げた
言葉に俺は絶句してしまった。
「柾、今週末
校長と飯食いに行くぞ」
はぁ~!?
どうしてそうなったんだよ……
『とりあえず、説明してくれ』
幸いだったのは
飯を食い終わっていたことだ。
「桜耶に会いたいって言うし
この間の坂北に行った時とか
元妻が来た時も途中抜けやら
早退やらさせてもらったから
そのお礼の代わりに
一緒に夕飯を食う約束を
させられってわけさ」
あの校長なら
確かに言い出しかねない。
『そうか、わかった』
週末まで三日。
楽しみが出来たな。
**週末**
今日は校長と
四人で夕飯を
食べる約束の日だ。
店の場所は校長が
事前に満彦に
メールをしていた。
中に入り、名前を
告げるとすぐに
通された。
『久し振りです』
この校長だから
元気じゃないってことは
ありえないから
あえて、『お元気でしたか?』
とは訊かなかった。
「三神君、本当に久し振りだね」
何故か嬉しそうだ。
「で、この子が
四浦君の子かい?」
椅子から降りて
桜耶と目線を
合わせた。
「初めまして、
四浦桜耶です」
ペコリと頭をさげた。
「四浦君の
躾がいいんだなぁ」
桜耶に自分の
自己紹介をした後、
満彦に向き直って
そう言った。
満彦は勉強は
できなくても、
挨拶はきちんとしろと
常々言っている。
校長が連れて来たのは
所謂、回転寿司だった。
事前に満彦に
桜耶の好物を
聞き出していたのだろう。
「今日は好きなだけ食べなさい」
奢ってくれるらしい。
太っ腹だなぁ。
「桜耶君も
好きな物を沢山食べるんだよ」
その言葉に俺と満彦は
微苦笑した。
四人で食べた
夕飯は美味しかった。
財布を出そうとした
満彦を制して
さっさと会計してしまった。
「ごちそうさまでした」
三人を代表して
満彦が校長に言った。
「いやいや、
桜耶君に会えて
嬉かったよ。
また四人で来よう」
「そうですね」
教師二人は次の
約束をしたみたいだ。
駐車場に停めた
それぞれの車に
乗り込み、校長を
見送ってから
満彦も家に帰るべく
右にハンドルを切った。
満彦が帰ってくるなり
苦笑しながら告げた
言葉に俺は絶句してしまった。
「柾、今週末
校長と飯食いに行くぞ」
はぁ~!?
どうしてそうなったんだよ……
『とりあえず、説明してくれ』
幸いだったのは
飯を食い終わっていたことだ。
「桜耶に会いたいって言うし
この間の坂北に行った時とか
元妻が来た時も途中抜けやら
早退やらさせてもらったから
そのお礼の代わりに
一緒に夕飯を食う約束を
させられってわけさ」
あの校長なら
確かに言い出しかねない。
『そうか、わかった』
週末まで三日。
楽しみが出来たな。
**週末**
今日は校長と
四人で夕飯を
食べる約束の日だ。
店の場所は校長が
事前に満彦に
メールをしていた。
中に入り、名前を
告げるとすぐに
通された。
『久し振りです』
この校長だから
元気じゃないってことは
ありえないから
あえて、『お元気でしたか?』
とは訊かなかった。
「三神君、本当に久し振りだね」
何故か嬉しそうだ。
「で、この子が
四浦君の子かい?」
椅子から降りて
桜耶と目線を
合わせた。
「初めまして、
四浦桜耶です」
ペコリと頭をさげた。
「四浦君の
躾がいいんだなぁ」
桜耶に自分の
自己紹介をした後、
満彦に向き直って
そう言った。
満彦は勉強は
できなくても、
挨拶はきちんとしろと
常々言っている。
校長が連れて来たのは
所謂、回転寿司だった。
事前に満彦に
桜耶の好物を
聞き出していたのだろう。
「今日は好きなだけ食べなさい」
奢ってくれるらしい。
太っ腹だなぁ。
「桜耶君も
好きな物を沢山食べるんだよ」
その言葉に俺と満彦は
微苦笑した。
四人で食べた
夕飯は美味しかった。
財布を出そうとした
満彦を制して
さっさと会計してしまった。
「ごちそうさまでした」
三人を代表して
満彦が校長に言った。
「いやいや、
桜耶君に会えて
嬉かったよ。
また四人で来よう」
「そうですね」
教師二人は次の
約束をしたみたいだ。
駐車場に停めた
それぞれの車に
乗り込み、校長を
見送ってから
満彦も家に帰るべく
右にハンドルを切った。