四周年記念小説
第二話☆再びの呼び出しと退学宣言
新学期早々、
俺たちは再び
校長室に呼び出された。

言うまでもなく、
俺の引っ越しの件だろう。

また、写真でも撮られたかな?

校長室に行く途中で
四浦に話を振ってみた。

「かもな」

しれっと、肯定したなぁ。

まぁ、いいけど。

結果から言えば
俺の読みは当たっていた。

懲りないというか
飽きないというか……

別れたなら、二人に
干渉しないでほしいものだ‼

自分は勝手に出て行ったくせに
二人の前に誰かが現れたら
これだもんなぁ……

恐らく、相手が
俺じゃなくても
同じ事をしただろう。

「俺たちは何か悪い事を
しているんでしょうか?」

確かに、生徒と教師という
立場だが、プライベートにまで
とやかく言われたくない。

「いや、そのだねぇ……」

仮に、四浦が離婚してないなら
色々と問題があるだろうけど
きちんと、離婚は成立しているし、
桜耶の親権も四浦にある。

『わかりました』

「三神?」

俺の言葉に四浦も
校長も目を丸くしている。

そして、此処で
溜めていたことを言った。

『俺、学校辞めます』

校長室だから敬語で言った。

『教師と生徒じゃなくなればと
単純な話ではありませんが
少なからず学校に迷惑を
かけることはなくなります』

その後の事は
それこそ、プライベートであり
俺たちの問題である。

「三神君、何も其処までしなくても……」
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