幼なじみの女癖、直してみせます!
放課後になり、あたしは結衣と一緒に部活場所である美術室に向かった。
美術室に着くともう瑞稀は来ていた。
「あ、瑞稀〜」
「おお〜なつめ、結衣やっほー」
「やっほー瑞稀ちゃん」
いきなり本題に入るのも何なので、いつも通り他愛もない話をしながら部活をした。
そして、話が自然と恋バナになってきた時、あたしから本題を切り出した。
「瑞稀、ちょっとお願いがあるんだけど聞いてくれない?」
「ん?なになにー?」
「あのさー」
あたしは結衣と一緒に“恭太に好きな人作ろう作戦”について説明した。
「なるほどなるほど事情はわかった。」
「そう?じゃあ引き受けてくれる?」
「うーん…ごめん!私無理だわ」
「え?何で?」
つい反射的に聞いてしまった…
でも、瑞稀は快く答えてくれた。
「実はさ…好きな人…できた…」
瑞稀は照れのせいか、顔を隠しながら教えてくれた。