強引な彼との社内恋愛事情*2

「あ。ごめんなさい。口閉じないでよ。無防備で可愛かったのに」


「そんなこと言うから、花火に集中できなくなるでしょ」


「あ。そっか」


ギュッと繋いだ手が苦しくなる。どちらとなく、近づいて、唇を重ねた。


周りに人がいるのだから、こんなこと普段ならしたくないのに。


夏の夜は、どこか開放的な気分にさせるみたいだ。


少しくらい、いいかなって気分にさせて、キスにちょっと夢中になれる。


特別な時間に感じた。
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