強引な彼との社内恋愛事情*2
「土曜日か」
「ダメですよね?急だし」
「いいよ」
「えっ?」
「うん。いいよ」
「いいんですか?」
「だって、他に人いないんでしょ?」
「そうですけど。すみません」
「うん。気にしないで」
「ありがとうございます」
「そんなに頭下げないでいいから」
「あっ、あと、あの。お願いがあるんですけど。検定前に、軽くケアさせてもらえますか?」
「ケア?」
「実技の時間、決まってるから、少しくらいはしておいたほうがいいかな、なんて思っていて」
結局、金曜日の夜にしか行けそうになく、水谷さんの家に泊まる約束をした。