強引な彼との社内恋愛事情*2

「土曜日か」


「ダメですよね?急だし」


「いいよ」


「えっ?」


「うん。いいよ」


「いいんですか?」


「だって、他に人いないんでしょ?」


「そうですけど。すみません」


「うん。気にしないで」


「ありがとうございます」


「そんなに頭下げないでいいから」


「あっ、あと、あの。お願いがあるんですけど。検定前に、軽くケアさせてもらえますか?」


「ケア?」


「実技の時間、決まってるから、少しくらいはしておいたほうがいいかな、なんて思っていて」


結局、金曜日の夜にしか行けそうになく、水谷さんの家に泊まる約束をした。
< 191 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop