強引な彼との社内恋愛事情*2

「難しすぎるね。それ。水谷さんなら?」


「うーん。広重くんのほうが、付き合ったら優しそうだから、広重くんですかね」


「そう。じゃあ、私は、谷くんでいいや」


「いいやって」


本音は言えない。やっぱり言うわけにはいかない。


だけど、そんな冗談で、ただ笑えた。


嬉しい夜だと思った。
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