強引な彼との社内恋愛事情*2
おまけ
「遠山?」と、声をかけられたのは、支店のある駅前だった。
「あ。お疲れ様です」
田原さんだった。お客さん先に打ち合わせで外出していたらしい。私がここにいることに、驚いたみたいだった。
「なんでここにいんの?」
「えっと、彼氏の家、ここらへんなんです」
「はっ?彼氏の家?」
「はい」
「おん前、会わない間に、男つくっていたのかよ?なになに、どういう奴だよ?」
「どういう奴って。まあ、チャラそうな感じですかね。一見」
「チャラそう?お前、遊ばれてるんじゃねーのか?」
「遊ばれてないですよ」
「いや。絶対、遊ばれてるって」
「大丈夫ですよ」
「どうだか」