強引な彼との社内恋愛事情*2

二日酔いという田原さんが隣で爆睡していたお陰で、誰と話すこともなく、車から景色を見たり眠ったりしてた。


後ろのほうが騒がしくなると、私の胸も騒がしくなる。


私がいなくても、きっと広重は楽しいんだ。


私は、広重と話せなければ、なにも楽しくないというのに。


信じられなかったのは、自分でもあったのに、こうしてひとりになると求めてしまってる。


謝らなきゃいけないよね。谷くんとのこと。


広重が嫌だったんだもん。


仲直りしよう。そうしよう。こんな気持ちで彼を見ていることは辛いから。


なら、謝って仲直りしよう。うん、そうしよう。


途中のパーキングで一服したけど、喫煙所に現れることもなく、2人きりで話すタイミングなんかなかった。
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