死にたがりの私と 生きたがりの君
ため息のように弱く落ちた本音は、
床に弾むことなく消えた。
その代わりに、
パタパタと小さな音を立て
私の涙が床に落ちる。
こうなってしまったら後はもう
ボロボロと弱音が零れるだけ。
「私……………そんなに頼りない?」
楓の小さくて、華奢な体も
委ねられないほど、
私は頼りないの?
「──頼りなくなんか………ないよ」
楓が弱く呟いた。
「一緒に要られるだけで…………
嬉しいんだって
前にも言ったろ……?」
「嘘よ!!」
「本当だって……………」
嘘よ。
だってまた私に、
心配かけないように
安心させようと
強がっているだけなんでしょ?