死にたがりの私と 生きたがりの君


────楓……………。





「無理なんかしてないよ……
あっちの世界に逝くのが恐いんだ………」






もう、涙が止まらなかった。






「ずっと美桜の側に居たいんだ……。
気付いたら、美桜なしで
生きられなくなってた。
それが恐かっただけなんだ……」





抱き締められたのは
私のはずなのに、
気付いたら私が
楓の身体を支えていた。





「………私なしじゃ
生きられなくなってもいいよ」





だったら、ずっと一緒に居ようよ。

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