死にたがりの私と 生きたがりの君
これは行くしかないと立ち上がる楓。
すると、それを制して
翔琉くんがプレートを横取りする。
「外寒いんだぞ。
また熱だしたらどうすんだよ。
俺が行く」
「えっ……ああ、さんきゅ……」
戸惑いながらも翔琉くんの
大きな背中を見送る楓。
「熱だしたのは症状で
風邪引いたわけじゃないんだけどなぁ。
あいつアホだねぇ」
苦笑いをする楓。
だけど、その表情は
本当に翔琉くんのそんなとこも好きだと
言ってるようだった。
この二人の友情は、なんだか
微笑ましいなぁ~。