死にたがりの私と 生きたがりの君
幼い恋

美桜side




「そう言えば私たち
……着る服がないね」



この家で一夜明かした今日、
私はふと思い出した。

楓も、「確かに」と手を叩いた。



「じゃあ行こっか、買いに」


「え、楓も!?辛いでしょ?
私が買ってくるよ」


昨日楓と会ったとき
学校帰りだったから、
お財布なんかは持ってたりするし。


─────あ
でも家に楓を一人にするのもなぁー。

< 143 / 207 >

この作品をシェア

pagetop