死にたがりの私と 生きたがりの君


しばらくして、冷たい
夜の薄暗い廊下に光が射した。


3人が同時に勢いよく顔を上げた。


そこには、深刻な顔をした
パパと、知らない先生が立っていた。




「楓は…………!?」





最初に声を出したのは翔琉くんだった。

翔琉くんの問い掛けに、
先生は眉を潜めた。




「何かあるなら、今夜だ」





そう口にしたのは、先生じゃなくて
パパだった。

俯いて、表情はわからない。






「今夜………………………」







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