死にたがりの私と 生きたがりの君

狂ってるとは思う。

だけど、間違ってないって信じてる。




「楓が助けてくれた命だもん。
もう楓のものでいいはずだよ」




そうでしょ?
あの時楓が助けてくれなかったら
私は死んでた。

だからもう、あの日から
私は楓の為に生きてる。

楓の言葉だけを頼りに、
ただ信じて生きてる。



「もう……疲れたんだよ」




大好きな楓が、
居なくなっちゃうの見てるのが。




「置いていかれる側には疲れた。
だから置いていく側になろうって?」



< 206 / 207 >

この作品をシェア

pagetop