死にたがりの私と 生きたがりの君



「俺もさ、帰るとこが家じゃないんだ」





…………………………え?



ってことは、楓は孤児………?

私と、おんなじ……………?



こんにも明るい彼がだなんて
信じがたいけれど、
そう考えたら話の辻褄が全部合う。



「───そうだったんだ………」



あまりの衝撃に、
そんな簡単な言葉しか零れてこない。



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