死にたがりの私と 生きたがりの君
笑顔の始まり
楓side
不思議な子に出会った。
その日はなんだか寝苦しくて、
俺の部屋の横にあるテラスで
ぼんやりと5階からの景色を眺めていた。
そしたら高校生くらいの女の子が、
川沿いで靴を脱いだのを見た。
彼女は手ぶらだったから
"やばい"と悟って河まで走った。
なんだか、あの時の
俺みたいな影だったから。
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楓side