死にたがりの私と 生きたがりの君
しがみつく想い
美桜side
「………………また、お断りするのね?」
呆れ顔の宮崎さんが、
ため息をつく。
「はい」
即答する私。
「美桜ちゃん、気持ちはわかるけど
もう7件目よ?」
ゴミ袋に入れて捨てられたあの日、
私は近所の人の通報で保護された。
だけど私には戸籍が無く、
家も特定できなかったために
今は孤児院『ひまわり院』で
私と同じように親のいない子供たちと暮らしている。
私はもう17歳になる。
あと3年もすれば大人なのに
未だに 私を引き取りたいと言う
依頼は絶えない。
だけど私は全部断ってしまっている。
理由は……………わからない。
ただ、なんとなくだ。