死にたがりの私と 生きたがりの君


「何もこんなとこで寝なくても」


「ちがうんだって!何か昨日
なかなか寝れなくて…今更眠くてー
──で、気付いたら寝てた」


コートまで被って、
随分 本格的な転た寝だなぁ…。


てゆうか、そんなことより……


「その傷、どうしたの?」


私がそう質問すると、
楓は少しの間 首を傾げると
ああ、これ? と
照れ臭そうに笑った。


「実はさ、その辺で女子高生に
絡んでる不良と戦っ…「もういーや」


思いきり遮る。

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