死にたがりの私と 生きたがりの君
割りと真剣に尋ねてきた。
多分花ちゃんがその理由を気になりはじめたのは、
昨日や今日の話じゃないんだろう。

「さあね、わかんない」

どうでもいいんだよ私は
あの日から、なにもかも。


「ねぇ…………美桜ちゃん」


言いづらそうに視線を反らして、
花ちゃんが口にした言葉。







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