死にたがりの私と 生きたがりの君
「美桜ちゃん最近どうしたの?」
そう言って心配してくれるのは
やっぱり花ちゃん。
花ちゃんは、優しい。
私があんな態度をとった後でも
普通に接してくれる。
花ちゃんになら……
話してみようかな。
「あのね…………」
私が楓のことを全て話している間、
花ちゃんは真っ直ぐに聞いてくれた。
その姿がまるで出会った日の楓のようで
私は泣き出しそうになるのを
必死で我慢していた。