死にたがりの私と 生きたがりの君

爽やかな、だけれど
少し寒いような。


カーテンが半開きのまま
冷たい風と戯れている。



ちょっぴり曇った
夕焼けを見ているのか、
楓は上半身を起こしてベットに居た。





「ばかだよ、美桜」





私に目を合わせず、
楓は呟いた。




「なんで逢いにきたんだよ」





< 98 / 207 >

この作品をシェア

pagetop