その唇に魔法をかけて、
昔からすぐに考えていることが顔に出てしまうため、どれだけ自分が彼のことを考えていたのかと思うと気恥ずかしくなった。
「かえでさんの旦那さんってどんな人なんですか?」
左の薬指に指輪をしていたし、結婚しているのだとは思っていた。しかし、一度も話題になったことはなく、どんなご主人様なのかと興味が湧いた。
「ちょっとね、諸事情で今は近くにいないんだけど……ちょうど今から翔に会いに行こうと思ってたところなの。よかったら美貴ちゃんも来ない?」
「え!? いいんですか?」
「もちろんよ! まぁ、恥ずかしがり屋で話しかけてもだんまりしてるかもしれないけど、その時は気にしないでね」
(話しかけもだんまり? 無口な人なのかな?)
かえでの旦那様に会える。いったいどんな人なのか想像するとわくわくした。
そうと決まれば急いでテーブルの上を片し、部屋を後にするかえでを追いかけた。
「かえでさんの旦那さんってどんな人なんですか?」
左の薬指に指輪をしていたし、結婚しているのだとは思っていた。しかし、一度も話題になったことはなく、どんなご主人様なのかと興味が湧いた。
「ちょっとね、諸事情で今は近くにいないんだけど……ちょうど今から翔に会いに行こうと思ってたところなの。よかったら美貴ちゃんも来ない?」
「え!? いいんですか?」
「もちろんよ! まぁ、恥ずかしがり屋で話しかけてもだんまりしてるかもしれないけど、その時は気にしないでね」
(話しかけもだんまり? 無口な人なのかな?)
かえでの旦那様に会える。いったいどんな人なのか想像するとわくわくした。
そうと決まれば急いでテーブルの上を片し、部屋を後にするかえでを追いかけた。