その唇に魔法をかけて、
朝礼が終わったあと、お茶出しの当番の仲居は総支配人室へお茶を持っていく決まりがある。その当番は一ヶ月交代で回ってくる。そして今日がその初当番の日で、美貴は給湯室へ向かった。
「えーっと、緑茶緑茶っと……あれ?」
花城は冷茶を好む。いつも茶葉がしまわれているはずの棚に花城専用の茶葉が見当たらない。
(もしかして切らしてるのかな……)
他の物で代用できるか考えていると。
「えーっと、緑茶緑茶っと……あれ?」
花城は冷茶を好む。いつも茶葉がしまわれているはずの棚に花城専用の茶葉が見当たらない。
(もしかして切らしてるのかな……)
他の物で代用できるか考えていると。