大きな河の流れるまちで〜番外編 虎太郎の逆襲〜
ひとの気配に目をあけると、目の前にリュウの顔があった。
「うわっ」と思わず、声が出る。僕にくっついていたあやめもビクッとして、起きたみたいだ。リュウは僕らに
「おはよう」と言って、仁王だちだが、怒ってはいないみたいだ。リュウは玄関に向かって、
「壮一郎、大丈夫だ。2人とも服を着てるぞ。」と大声だ。こら、リュウ、どーいう意味だ。大人達がゾロゾロ入ってくる。
「いやー、ちょっと、裸のあやめを見るのは怖かった。」と壮一郎さんが僕にニッコリする。だからなんでそーなる。
「私なんか、あやめに、チビ虎本気出してきてるから、覚悟しておくようにって、言い聞かせておいたのに。やっぱり、ナナコちゃんに似て、奥手だったって、ことだ。」と桜子さんは納得している。だから、なんで?!
「あやめちゃん、赤ちゃんが出来たら、私に預けて大丈夫よ。だから、安心してね。」とナナコ、いくらなんでも先走りすぎだろ。あやめは真っ赤になって、俯いている。リュウが
「なあんだ、まだ、ヤってないんだ〜。」と笑う。ヤルっていうな、下品だぞ。リュウ。僕は思わず、
「まだ、してない!!」と叫ぶ。あやめは固まって、
「バカ虎!」と僕を突き飛ばし、ソファーベッドから、落とした。
リビングの床で僕は叫ぶ
「お前ら、子どもで遊ぶのはよせ!!」
絶対、絶対許さないぞ。特にリュウ、覚えとけよ!!必ず、吠えズラかかせてやる。逆襲だ。
どんなに時間がかかっても、うちのオトナ達、全員に逆襲してやるんだ。
夏休み最後の日。僕は心に誓ったのだ。
《Fin》
「うわっ」と思わず、声が出る。僕にくっついていたあやめもビクッとして、起きたみたいだ。リュウは僕らに
「おはよう」と言って、仁王だちだが、怒ってはいないみたいだ。リュウは玄関に向かって、
「壮一郎、大丈夫だ。2人とも服を着てるぞ。」と大声だ。こら、リュウ、どーいう意味だ。大人達がゾロゾロ入ってくる。
「いやー、ちょっと、裸のあやめを見るのは怖かった。」と壮一郎さんが僕にニッコリする。だからなんでそーなる。
「私なんか、あやめに、チビ虎本気出してきてるから、覚悟しておくようにって、言い聞かせておいたのに。やっぱり、ナナコちゃんに似て、奥手だったって、ことだ。」と桜子さんは納得している。だから、なんで?!
「あやめちゃん、赤ちゃんが出来たら、私に預けて大丈夫よ。だから、安心してね。」とナナコ、いくらなんでも先走りすぎだろ。あやめは真っ赤になって、俯いている。リュウが
「なあんだ、まだ、ヤってないんだ〜。」と笑う。ヤルっていうな、下品だぞ。リュウ。僕は思わず、
「まだ、してない!!」と叫ぶ。あやめは固まって、
「バカ虎!」と僕を突き飛ばし、ソファーベッドから、落とした。
リビングの床で僕は叫ぶ
「お前ら、子どもで遊ぶのはよせ!!」
絶対、絶対許さないぞ。特にリュウ、覚えとけよ!!必ず、吠えズラかかせてやる。逆襲だ。
どんなに時間がかかっても、うちのオトナ達、全員に逆襲してやるんだ。
夏休み最後の日。僕は心に誓ったのだ。
《Fin》