暗闇から目覚めぬ私
父「風花。今まで済まなかった。本当に好きだった星花との間にできた大事な1人娘だったから、なんとしても病気の事を隠しておきたかったんだ。」
お父さん…。
風花「でも、今は平気なんでしょ?」
父「だいぶ良くはなったが、まだ万全な状態ではない。それに、風花が病院に運ばれたのを知って行ける状況でもないんだ。」
風花「それって…。」
父「だから、早めに組と財閥を託そうと思ってな。本当なら龍斗でもいいと思ったんだが、龍斗が継ぐ頃に私が生きているか分からない。だから、ある程度の理解をしてる風花に託したい。」
風花「でも、こんな体じゃ…。」
父「神楽坂には別荘の方で治療してもらうように頼んである。神楽坂も俺が風花に嘘をついてた事を知ってる。」
お父さん、そこまでして私の事を?
風花「財閥も組も継ぐ。許婚のgreyとも顔を合わす。」
父「顔合わせは必要ないだろ?風磨には別荘で風花と一緒に住んでもらうように、悠花に頼んである。」
風花「晴哉のお母さんとgreyのお母さんと知り合いなの?」