明日へのラプソディ
「哉子ちゃん、大丈夫かな?」
「…」
…しゅうちゃんらしき人がこっちを向いて微笑んでる。…夢かな。うっ、なんか気持ち悪い。
「帰る」
サッと立ち上がったつもりが、足が縺れて隣に座ってる人の肩に抱き着いてしまった。
「あ〜、ごめんなさい」
私の全体重がズッシリかかったその人は、ゆっくり私の身体を真っ直ぐ立たせて、こっちを見た。
「…あっ?Answer5〜!」
「初めっからかよ」
あん?初めっから?何の事?
「哉子ちゃん、タクシー呼ぼうか?」
ん?しゅうちゃんらしき人が…。って!
「しゅ、しゅうちゃん…」
「わ。この人、何にも覚えてないパターンかよ」