明日へのラプソディ
気になる

なんとか、ぎりぎり就業開始時間に間に合った…。

「おはようございます」

小さな声で、挨拶しながら自分の席に着く。あ、松本さんも、もう来てる。そりゃそうだよね。ぎりぎりにも程があるって、時間だもの。

「主任、遅すぎです」

と、パソコンを打つ手を止めて、香山さんが、こっちを向いた。

「こ、声が大きい…」

思わず、頭に手がいってしまう。

「2日酔いですか?」

「…そう」

「もう…。主任、私がじんちゃんのいた席に行ってから、一体、甲斐くんたちと何話してたんですか?」

「…知らない」

「隠さないで教えて下さいよ〜」

「あ〜、思い出したら、教えてあげるから、今話し掛けないで。あ〜、水飲んで来よ」

< 131 / 349 >

この作品をシェア

pagetop