明日へのラプソディ
気になる
なんとか、ぎりぎり就業開始時間に間に合った…。
「おはようございます」
小さな声で、挨拶しながら自分の席に着く。あ、松本さんも、もう来てる。そりゃそうだよね。ぎりぎりにも程があるって、時間だもの。
「主任、遅すぎです」
と、パソコンを打つ手を止めて、香山さんが、こっちを向いた。
「こ、声が大きい…」
思わず、頭に手がいってしまう。
「2日酔いですか?」
「…そう」
「もう…。主任、私がじんちゃんのいた席に行ってから、一体、甲斐くんたちと何話してたんですか?」
「…知らない」
「隠さないで教えて下さいよ〜」
「あ〜、思い出したら、教えてあげるから、今話し掛けないで。あ〜、水飲んで来よ」