明日へのラプソディ

「私、お金払ってないよね?昨日」

「…思い出したのは、そこですか」

テンションがグッと下がった香山さんに睨まれる。

「いや、そんな恐い顔しなくても。香山さんが払ってくれたんでしょ?なんだか迷惑かけたお詫びに香山さんの分も全額払わせて頂きますから。いくらだった?」

「…2万円です」

「嘘っ!…そんなに飲んだ?え?それともまさかっ、ボッタクリバー?」

「何言ってるんですか、主任。しゅうちゃんの店ですよ、ボッタクリなわけないでしょ」

「だよね。じゃ、やっぱ、相当飲んだって事だよね。二日酔いになるくらいに」

「嘘ですよ」

「嘘?じゃ、いくらだったの?」

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