明日へのラプソディ

う〜ん…。いや、これって、単にファンになったって事か。はぁ〜。グビッ。恋愛しなさすぎて、人を好きになる感覚、なんか良くわかんないや。グビッ。

「新しいのお作りしましょうか?」

顔を上げると、しゅうちゃんと代わってバーテンのお兄さんが笑顔で目の前に立っていた。

「あ、じゃあ。同じのを」

「かしこまりました」

お兄さんはシャカシャカとシェイカーを振って、

「お待たせしました」

と、新しいカクテルを私の前に出してくれた。

「ありがと」

グビッ。

「美味しい」

「ありがとうございます」

この爽やか好青年のバーテンさんも、まだ20代半ばって感じで、私より年下かな。あっ、そうだった。年齢で卑屈になるなの止めたんだった。

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