明日へのラプソディ
「哉子が来るって言ったら、主人が子供たち連れて遊びに行ったのよ。二人だけの方が気楽だろって」
「優しい旦那様だね〜」
「ま、優しいだけが取り柄だけどね」
「何言ってんの、こんな立派な家も建てて貰っちゃって、そんな事言ったらバチが当たるよ」
「はいはい。哉子もそろそろ結婚しないの?」
おっと、いきなりそっちから本題振ってきたわね。
「そう、私もそろそろ結婚したいと思って」
「え〜っ!ホントに?わ〜、良かったぁ。おめでとう、哉子〜」
優子は両手で私の手を取、満面の笑みでガッシリ握手してきた。これって、勘違いしてるよね。
「いやいや、そうじゃなくて」
「そうじゃない?」
優子の動きがピタリと止まった。